サービス技術コンクール全国大会編

全国のダイハツ販売会社のエンジニアが競い合うコンクールで
選手、チーフトレーナーとして奮闘した3人が集結。
研鑽に励む姿勢や教育への情熱が伝わります。

まず、全国大会についてとみなさんのご関係を教えてください。

笹島

全国に58社あるダイハツ販売会社のエンジニアが整備力とお客様対応力を競い合うのがサービス技術コンクール全国大会です。2年に一度開催されます。

故障診断を行うA選手、メンテナンス競技を行うB選手の合計点で競います。6ブロックに分かれた地区大会を勝ち抜き、上位12社が全国大会に進出できます。

浦野
矢野

他社の精鋭選手たちと自分の知識と技術を全力で発揮して戦う場です。

浦野くんは2018年の第41回大会のA選手として出場し、富山ダイハツとして10年ぶりに全国大会出場の切符を手に入れたんです。ちょうど新しく研修センターが建ったタイミングだったから「これは全国大会に行くしかない」という空気感があったよね。

笹島
浦野

そうなんです。2016年に惜しいところで全国大会に届かなかったから悔しい思いもありました。

リベンジを果たせたね。

笹島
浦野

当時サブトレーナーとして笹島さんが教えてくれたおかげです。矢野くんはその2大会後の2023年の第43回大会にA選手で出場して3大会連続での全国出場になり、歴代最高順位の4位に入賞。そのときのチーフトレーナーが笹島さんです。

浦野くんは2024年からチーフトレーナーに就任し、これまでの経験を生かして教えていく立場になったね。

笹島

選手をめざすエンジニアは多いと思いますが選ぶ基準は?

笹島

全国のダイハツ販売会社の中でも富山ダイハツのダイハツ技術検定1級の取得率は高いので、エンジニアのレベルは高くなったと思う。その中でも普段の仕事ぶりを重視してる。

問診競技があるから整備の実力だけじゃなくお客様対応力が試されますからね。

浦野
笹島

それと自分の考えを持ちながらアドバイスも聞ける人でないと。単純にトレーナーの意見を聞くだけじゃ上にはいけない。

選手としては、「選んでもらえた信頼にしっかり応えたい」という思いで大会に臨みました。選手として選んでもらえたという喜びもあり、「その期待にしっかり応えたい」という思いで大会に臨みました。

矢野
浦野

矢野は3大会連続出場がかかっていたから、プレッシャーがあったんじゃない?

研修中に笹島さんが1日1回大会実技に沿った指導や出題をしてくれて、できたこと、できなかったことを自分のやり方に合わせて一緒に考えてくれました。それを繰り返すうちに自信がつきました。

矢野
浦野

自分が選手の時も自信がつくまで指導してもらった。なのに、大会本番では記憶がないくらい緊張したな~。

僕は普段通りの力を出すことはできたと思う。ただ、接客に緊張してしまった。

矢野
笹島

社長を含めて大応援団が駆けつけて応援するし、大勢の視線が集まるからね。

会社を挙げて選手を応援しているんですね。

浦野

富山ダイハツは会社一丸となってみんなで選手を応援しようという意識が強いよね。

家族と妻の両親も応援団に参加していて。娘は小さいつなぎを着て応援してくれました。

矢野
浦野

顔写真入りの横断幕やのぼりで応援するのが富山ダイハツ流。今回は全員でお揃いの応援タオルも作成し、それをみんなで持って応援してた。

応援の横断幕やのぼりを始めたのは富山ダイハツが先駆けだったよ。

笹島

全国大会はどんな雰囲気なのでしょうか。

笹島

全国大会はメーカー主催で、1日目は滋賀県、2日目は大阪府の池田工場で開催されます。

12台の車が一列に並ぶ壮大な空間で、一斉に競技が始まるので緊張感があります。カメラや実況があり、オンラインで中継されるので店舗でスタッフが見ることもできます。

浦野
矢野

工具はメーカーが用意したものを使用するのですが、今まで使ったことのないテスターがあって、数値がおかしいのはわかるけど原因がわからなくて。審査員が駆けつけて使い方を教えてくれるというハプニングには焦りました。

その様子を見てて「こりゃだめだ」って思ったから、まさか入賞できるとは思わなかったよ。

笹島
矢野

予想を裏切れてよかったです(笑)

そのテスターどんなのかあとで教えて。次の選手に教えるために購入しとくから!

浦野

今後につなげるために必要なことは何ですか?

矢野

浦野さんが選手で出場した全国大会に応援団として同行し、会場や競技の雰囲気を生で感じられたことは、選手としてアドバンテージになった。自分より若い世代のエンジニアに競技に向かう姿勢や大会の様子を見てもらうことは次につながるはず。僕も自分の経験を次の選手にも伝えていきたいと思います!

じゃあ、次の研修に矢野を呼んだら?

笹島
浦野

ぜひそうします! 笹島さんが培った3大会連続出場の指導経験を受け継いで次も全国大会に出場し、さらなる上位入賞、いや優勝を目指します。

次も応援団として会場に連れていってもらえることを楽しみにしてるよ。

笹島
矢野

あとは、この大会を通して得た自信を、お客様に整備技術として還元できたらいいなと思います。

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